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赤十字講習会 4日目

いよいよ講習会も4日目を迎えました。



今日は来週のシミュレーションに向けての実践練習。現場での応急処置と運搬をメインに行いました。南米のシミュレーションでいつも思うのは、器材の数に対して圧倒的に少ない器材の数。5人の被救助者に対して3つのバックボード。しかしながら、ストラップは1組しかありません。包帯などを使って、固定を行うのですが、その包帯も決して数に余裕のあるわけではありません。少ない器材をどう効率よく使うか?誰に対して、どの器材を使うのがいいのが一番いいのかを日本以上に考えなくてはいけません。



例えば、大腿部の出血と大腿部の骨折の被救助者に対して、1つのバックボードしかなかった時、どちらをバックボードで運ぶが?

救助方法に際して100%正解はありませんが、今回の指摘された点は大腿からの大出血の患者を、バックボードを使わず運ぶと人の腕の圧で患部が圧迫され、さらなる出血をもたらす可能性があるということですね。骨折はその第一処置において、患部を厳重に固定されているはずなので、その固定がしっかりできていれば、器材を使わずに搬送をすることが可能とのことでした。

とは言え、器材の存在はよりよい応急処置のためですので、器材があれば器材を使うに越したことはないんですがね。

もう一度、優先順位を見直して処置に当たれるようにしたいですね。

来週は大型シミュレーションです。他の受講生とのコミュニケーションもさらに良くとって、いい処置ができるようにしたいと思います。

今日の講習で気づいたのですが、コロンビアの赤十字講習会や教本によく出てくる、「患部にコーヒーをかけない(洗わない)ように」という表現。コロンビアでは、傷口にコーヒーをかけるといいという迷信があるようです。日本では絶対にお目にかかることのない表現ですね。

もちろん、医学的な根拠はありませんので、応急処置にコーヒーを使わないように。
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World games 2013 Office

ワールドゲームス2013事務所にお邪魔してきました。
外見は一軒家のような事務所でしたが、中では所狭しと、作業が行われていました。

11日間で、26の公式種目と4の公開種目が行われるとあって、大会の運営には各競技の国際機関とボランティアの連携が非常に重要であると感じさせられました。前回、高雄大会では4000人以上のボランティアが大会運営に関わったようです。

最初の活動は、コロンビアスタッフへのライフセービング競技の紹介になりそうです。1度もライフセービング競技を見たことのない人に、器材なしで競技を説明するのは難しそうですが、このワールドゲームス2013が、コロンビアでのライフセービングの普及の起点になるようにしていきたいと思います。

南米でのライフセービングの普及活動を行うUSLAのPeter Davisさんやメキシコのライフセービング協会からのサポートも続々と行われるようです。ここでも大きな絆が生まれそうです。

ワールドゲームスの開催期間は2013年7月25日から8月4日まで
ライフセービング競技は7月26日、27日です。

写真は、今大会のライフセービング担当Jorgeさんと。

赤十字講習会3日目

講習会効果もあって、定期更新ができるようになってきました。



本日の講習会は、ほとんどセオリー。
実技なしで、外国語での4時間ぶっ続け学科は正直、疲れますね。

かつての英語かけ流し、スペイン語かけ流しで床に就く学習法が、外国語のかけ流し=睡眠と言う悪循環を招いています。学国語のかけ流し学習を始めようと思っている方は注意してくださいね。

さて、本日のテーマは、“外傷”、“止血”、“骨折固定”、“捻挫”、“異物除去”などなど。
固定作業では現役の作業療法士が、臨時インストラクターとして、医療現場で好まれる一次救命手当てを紹介してくれました。



とは言え、今回で学科講習はほとんど終りで来週からは実技講習&シミュレーションです。インストラクターからは日本との違いも含めてして、指摘してほしいとのことだったので、思いっきり楽しんできます。

赤十字講習会 2日目

先週に引き続き、赤十字講習会2日目(全5回)の報告です。



本日のテーマは、「救助現場での原則」「被救助者の権利」「頭部の確保」「火傷」などです。

レスキューの基本原則は、国が変われど普遍的なものですので、今までのトレーニングの成果が認められた講習でもありました。

特に頭の確保は、現役看護師を差し置いて1番の評価をいただきました。

今回の印象でもっとも印象に残ったのは

「手当を行うということは、被救助者に対して責任を持つこと」
「十分な器材、技術がないなら、それを必要とする手当を続けるべきではない」

という2点です。救命の現場であくまでもバイスタンダーである私たちは、私たちの能力と準備次第でできることが限られるということは、さらなる救命技術、ライフセービングの普及が必要であると感じられた点でもありました。

来週からは、もっと多くの実技講習が入ってくる予定です。

実技から学ぶことは理論より多いですので、しっかりと吸収していきたいと思います。

写真は、
救命教本



講習風景



ワールドゲームス2013会場散策

テスト期間中ですが、気晴らしも兼ねて、2013年のワールドゲームス会場まで散策してきました。

自分の住む町で、オリンピック規模の世界大会が行われるということはわくわくします。もちろんライフセービング競技もあります。

ワールドゲームスはオリンピックとは違い既存の施設を使い、低予算かつエコな国際大会を目指しています。ちなみに2013年大会のキャッチフレーズは「Juegos limpios para planeta」環境負荷の少ない地球にやさしい大会です。鳥や蝶など世界の生態系の15%を国内で見ることのできる自然あふれるコロンビアに素晴らしいキャッチフレーズです。

と言うことで、われらがライフセービング競技の行われる会場も古いプールが使われます。私の練習しているプールのが新しくて、綺麗なのですがね…。近くに湖もあるので、そちらでオーシャン種目をやるのかと思いきや、残念ながらプール種目のみです。まだ種目は決まっていませんが、たぶんあるであろうSERCを目の前で見られるのは楽しみですね。

なんとか現地ボランティアスタッフとして、競技会のサポートができないか交渉中です。こちらも最新の情報が入り次第、更新していきますね。

写真は、大会メインプール
選手オンリーということで中には入れませんでしたので、外からのみ。



メイン会場の体育館。相撲や柔術、空手などの日本的な競技も多くノミネートされています。



サブプールの入口付近でライフセービングの看板も発見。