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ワールドゲームズインタビュー

ちょっと長めの日本への一時帰国からコロンビアに戻ってきました。

ワールドゲームス開幕まであと76日、ここから7月25日まではワールドゲームス特集で行きたいと思いますのでよろしくお願いします。

世界一早いレース結果の速報ができるように努めたいと思います。

とは言え、まだライフセービング競技の正式なボランティアに就任したわけでなく、本日はボランティア面接に行ってきました。内々定はもらっているので、外されるということはないと思うのですが、想像していなかったことが簡単に起こるのが途上国の怖さであり、面白さでもあるのでまだなんとも言えません。
正式な事例がもらえないと動きづらい所もありますが、のんびり待ちたいと思います。

ということで、面接会場で1枚。
パトロールシャツを着て、ライフセービング競技をPR

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レスキューキャンを使う



今日は座学と器材を使った講習です。

座学では2008年に発足した制限水域(プールなど)の安全管理規則を学びました。制限水域の規則を遵守するためのライフセーバーは、十分な救助のための体力・技術とCPRの技術を義務づけるという一文に、なんでファーストエイドが入らないの?他の受講生が聞いていましたが、大竹でも資格を持っていない人は多いですよね?水辺での事故で一番多いのは、安全移送ではなく、ファーストエイド。いざという時にしっかりとした処置ができるように常にトレーニングをしなくてはいけませんね。
この安全規則に書かれている文面で最も印象に残ったのは「ライフセーバーは事故が起こるのを待っているのではなく、未然に防ぐ努力をしなくてはいけない。」という一文です。記録には残りませんが、私達の行動のひとつひとつが事故を未然に防いでいるという自覚を持って、事故を防ぐために常に動けるようにしたいですね。
現在、コロンビアではライフセーバー育成のための新しい規則が制定中ですが、育成時間200時間と他のどの国に比べても長いのが、ネックになっています。十分な技術を持ったライフセーバーを育成することも大事ですが、たくさんの人にライフセービング技術を伝達することも大事です。この二つが平行して発達できるようなシステムを作っていくことが今後の課題になってくると思います。

実技講習では、何度かこのブログでも紹介しましたが、レスキューキャンを使っての救助法です。
危ないレスキュー器材として有名なレスキューキャンですが、コロンビアでも3年前にレスキューチューブが導入されるまでは主要なレスキュー器材でした(レスキューチューブの普及率を考えると現在、まだ最もポピュラーなレスキュー器材と言えるでしょう。)。インストラクターのホルヘさんは溺者がキャンを手放してしまったなどの過去の自分の失敗を踏まえて、使い方を教えてくれました。なんだかんだ言って、正式にレスキューキャンの使い方の講習を受けたのはこれが初めてで、なぜ危ないのか?どのように使用しなければいけないのか?が明確に分かり、いい経験になりました。
ベイ・ウォッチ世代の私にはレスキューチューブよりもカッコよく見えてしまうのですが、使ってみるとレスキューチューブがいかに優れたレスキュー器材であるかよく分かると思いますので、ぜひ触れてみてください。
ただ、レスキューチューブなどのない状況で、事故が起きたときには、素手でのレスキューは最も危険なので、何かしら浮くものを使って救助をすることが求められます。その時には、このレスキューキャンでの救助方法の原則は非常に役に立つのかなと感じました。安全・確実・迅速な方法を反復練習をすることはもちろん大切ですが、危険なレスキューの仕方を練習で試しておくことはいざと言う特に役に立つのかもしれません。

講習はまだ半分。インストラクター曰く、半分の時間で20時間分の講義を吸収したようですが、細かい所まで詰めていきたいと思います。




コミュニケーションツールとしても、重要な役割を持っています。





コロンビアのライフセーバーになる



コロンビアはILS公認のライフセービング機関がないため、日本での資格でライフセービング活動をすることができません。またコロンビア統一のライフセービング機関もないため、自分のライフセービング技術を証明するものはありませんでした。

と言うことで、コロンビアのライフセービング資格をまずは取得することにしました。

コロンビアでライフセービング技術を普及するには、まずコロンビアのライフセーバーがどんな講習会を受けているのかを知る必要もあり、いい機会かなと思っています。
受講しているのは、コロンビア赤十字の開催する「水上安全法」。日赤の水上安全法に相当する講習会です。日本では正式にウォーターの資格を持っていなかったので、一石二鳥な経験になりそうです。

合計20時間の講習を1日2時間で分割して行うので、毎回の講義内容を100%しっかりと吸収することもできそうです。

この資格を取ることが、コロンビアでのライフセービング活動の足掛けになるように有意義な講習にしていきたいと思います。

CPR講習会



先週末はコロンビア赤十字のCPR講習会に行ってきました。
皆さん、ご存知のように日本でも今年の4月からAHAガイドライン2010対応に変わります。
変更点のハイライトはこちら

http://eccjapanheart.org/pdf/ECC_Guidelines_Highlights_2010JP.pdf

コロンビアでは昨年よりガイドライン2010に対応しており、インストラクターも十分に経験を積んでいたため、非常に内容の濃い講習会でした。

詳細はハイライトを参照にしていただくか、4月以降の諸機関の行う講習会を受けて欲しいと思いますが、主な変更点は以下の通りです。

ただし、一般市民と我々ライフセーバーなどのヘルスケアプロバイダーで手技が異なりますので注意してください。

☆ さらに速く、深く、絶え間ない圧迫
☆ CPRの手技がA-B-Cから、C-A-Bへ
☆ 見て、聞いて、感じる。呼吸の確認の削除

ちなみに一般市民のCPRはハンズオンリーCPRになります。
要約すると、蘇生率を高めるためには、呼吸の確認の数秒ももったいないということです。

上記の講習は世界中どこでも受けられますが、今回の講習会で最も有意義だったのは、コロンビアの現状が分かったこと。

私の住むカリは300万人規模の町ですが、一般に設置されているAEDはなんと3箇所(ちなみにAHAでは50人以上が集まる場所には1つ以上のAEDが設置されることが推奨されています。)そのうちの1つは国際空港という現状です。

また全ての救急車にAEDが設置されているわけではなく、救急車を要請する際にもAEDの要請をしないとAEDが搭載されないこともあるということでした。もちろん消防署等の所有するAEDにも数に限りがあります。

日本では一般的になりつつあるAEDですが、コロンビアではまだまだ遅れが目立ちます。2013年のワールドゲームスの前にこちらの整備も必要ですね。

さてさて次は、水上安全法です。
まだまだ日程調整中ですが、ご期待ください。

大竹メンバーはオーストラリア合宿中ですね。技術だけでなく、文化や考え方も含めて学んできてください。

赤十字講習会 最終日

無事、5日間の赤十字講習会が終了しました。

最終日は、ペーパーテストあり、シミュレーションありで4時間の講習時間では足りなくなってしまうくらいの密の濃い講習会でした。

火傷、捻挫、脱臼、骨折、毒の対応、トリアージなどなど、最後の講習でも確認することの多かったですね。ライフセーバーとしては触れることの少ない事例でも、日常では起こりうる事例に対して、定期的に訓練を積むことの必要性を改めて感じました。

ベーシック講習会はこれで終わりですが、これからアドバンス講習、水上安全法とまだまだ講習会はありますので、引き続き、自己研鑚に励みたいと思います。

写真は、インストラクターのKatherineと



打ち上げは寿司パーティでした。