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レスキューキャンを使う



今日は座学と器材を使った講習です。

座学では2008年に発足した制限水域(プールなど)の安全管理規則を学びました。制限水域の規則を遵守するためのライフセーバーは、十分な救助のための体力・技術とCPRの技術を義務づけるという一文に、なんでファーストエイドが入らないの?他の受講生が聞いていましたが、大竹でも資格を持っていない人は多いですよね?水辺での事故で一番多いのは、安全移送ではなく、ファーストエイド。いざという時にしっかりとした処置ができるように常にトレーニングをしなくてはいけませんね。
この安全規則に書かれている文面で最も印象に残ったのは「ライフセーバーは事故が起こるのを待っているのではなく、未然に防ぐ努力をしなくてはいけない。」という一文です。記録には残りませんが、私達の行動のひとつひとつが事故を未然に防いでいるという自覚を持って、事故を防ぐために常に動けるようにしたいですね。
現在、コロンビアではライフセーバー育成のための新しい規則が制定中ですが、育成時間200時間と他のどの国に比べても長いのが、ネックになっています。十分な技術を持ったライフセーバーを育成することも大事ですが、たくさんの人にライフセービング技術を伝達することも大事です。この二つが平行して発達できるようなシステムを作っていくことが今後の課題になってくると思います。

実技講習では、何度かこのブログでも紹介しましたが、レスキューキャンを使っての救助法です。
危ないレスキュー器材として有名なレスキューキャンですが、コロンビアでも3年前にレスキューチューブが導入されるまでは主要なレスキュー器材でした(レスキューチューブの普及率を考えると現在、まだ最もポピュラーなレスキュー器材と言えるでしょう。)。インストラクターのホルヘさんは溺者がキャンを手放してしまったなどの過去の自分の失敗を踏まえて、使い方を教えてくれました。なんだかんだ言って、正式にレスキューキャンの使い方の講習を受けたのはこれが初めてで、なぜ危ないのか?どのように使用しなければいけないのか?が明確に分かり、いい経験になりました。
ベイ・ウォッチ世代の私にはレスキューチューブよりもカッコよく見えてしまうのですが、使ってみるとレスキューチューブがいかに優れたレスキュー器材であるかよく分かると思いますので、ぜひ触れてみてください。
ただ、レスキューチューブなどのない状況で、事故が起きたときには、素手でのレスキューは最も危険なので、何かしら浮くものを使って救助をすることが求められます。その時には、このレスキューキャンでの救助方法の原則は非常に役に立つのかなと感じました。安全・確実・迅速な方法を反復練習をすることはもちろん大切ですが、危険なレスキューの仕方を練習で試しておくことはいざと言う特に役に立つのかもしれません。

講習はまだ半分。インストラクター曰く、半分の時間で20時間分の講義を吸収したようですが、細かい所まで詰めていきたいと思います。




コミュニケーションツールとしても、重要な役割を持っています。





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