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CPR講習会



先週末はコロンビア赤十字のCPR講習会に行ってきました。
皆さん、ご存知のように日本でも今年の4月からAHAガイドライン2010対応に変わります。
変更点のハイライトはこちら

http://eccjapanheart.org/pdf/ECC_Guidelines_Highlights_2010JP.pdf

コロンビアでは昨年よりガイドライン2010に対応しており、インストラクターも十分に経験を積んでいたため、非常に内容の濃い講習会でした。

詳細はハイライトを参照にしていただくか、4月以降の諸機関の行う講習会を受けて欲しいと思いますが、主な変更点は以下の通りです。

ただし、一般市民と我々ライフセーバーなどのヘルスケアプロバイダーで手技が異なりますので注意してください。

☆ さらに速く、深く、絶え間ない圧迫
☆ CPRの手技がA-B-Cから、C-A-Bへ
☆ 見て、聞いて、感じる。呼吸の確認の削除

ちなみに一般市民のCPRはハンズオンリーCPRになります。
要約すると、蘇生率を高めるためには、呼吸の確認の数秒ももったいないということです。

上記の講習は世界中どこでも受けられますが、今回の講習会で最も有意義だったのは、コロンビアの現状が分かったこと。

私の住むカリは300万人規模の町ですが、一般に設置されているAEDはなんと3箇所(ちなみにAHAでは50人以上が集まる場所には1つ以上のAEDが設置されることが推奨されています。)そのうちの1つは国際空港という現状です。

また全ての救急車にAEDが設置されているわけではなく、救急車を要請する際にもAEDの要請をしないとAEDが搭載されないこともあるということでした。もちろん消防署等の所有するAEDにも数に限りがあります。

日本では一般的になりつつあるAEDですが、コロンビアではまだまだ遅れが目立ちます。2013年のワールドゲームスの前にこちらの整備も必要ですね。

さてさて次は、水上安全法です。
まだまだ日程調整中ですが、ご期待ください。

大竹メンバーはオーストラリア合宿中ですね。技術だけでなく、文化や考え方も含めて学んできてください。
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無題

今この記事をみて衝撃を受けました・・・!
300万人が住まう街に3台しかAEDがないなんて・・・
私たちは整備された環境にあるからこそ、認知度を上げたり、興味を持ってもらったり、
出来るだけ多くの人が活用出来るようにしていきたいですね。
  • Urara
  • 2012/04/27(Fri)01:14:03
  • 編集

Uraraへ

単純に日本とは普及の仕方、目的が変わってきます。ただ普及していないからこそライフセーバーの存在意義が大きいのかなと思います。日本よりもはるかに尊敬される仕事です。日本の恵まれた環境の中でさらにもう1歩、発達することで、途上国から常に目標とされる国であり続けられるのだと思いますよ。
今の夢は南米から、日本でライフセービングを学びたいというライフセーバーを出すこと。まだまだ時間はかかりそうです。
  • がわお
  • 2012/05/01(Tue)08:34:19
  • 編集