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緊急事態 セマナ・サンタ2日目

前日の穏やかな海やどこへやら、また荒れたカリブ海にたくさんの人がやってきました。
本日のレスキュー:軽溺2件。
うち1件は回復体位を取る緊急事態。ライフセービングを続ける以上、いつかは重溺の現場に遭遇するとは思いながらも、事故を起こさないキセキが続いていますが、キセキを続ける道は思った以上に険しいのかもしれません。2人のライフセーバーが溺者の救助に、一番遠くにいた自分は救急隊とクラブの代表への連絡、事故現場の整頓、そして崩壊したガードの再開と頭では十分に理解していたはずなのに、いざ実際にやるともっとスムーズにできたのにと反省ばかりです。

なんと言っても、ここベネズエラでは緊急事態の際、浜の上側(遊泳者の荷物よりも高い所)を走るということを知らずに大竹同様、波打ち際を走り救急隊の誘導では大きな失敗をしてしまいました。やはり、言葉だけでは理解できていなかったことが多かったようです。
これを機に個人主義、個人責任の意識の強いガード体制ですが、チームの連携を少しでも高められればと思います。

写真は今日のビーチ





2時30分に届いた“豪快昼ごはん”
左下から、食べると強くなると言われる主食のアレパ、緑バナナを潰してあげたトストーネ、サラダに白身魚のフィレ


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セマナ・サンタ初日

キリスト教の国々ではこの時期イエス・キリストの復活祭前の1週間はセマナ・サンタ(聖週間)と呼ばれ、キリストの受難を記念し祝日になります。ベネズエラでのガードも14回目を迎え、色々なホームビーチの姿を見てきましたが、今回は初めての雨からのガードスタートでした。

しかしながら、雨でのスタートで海に入る遊泳者も少なく、海の状況もカーニバル休暇の荒れた海の余韻は全くなく、穏やかなカリブ海に戻っていて、1ヶ月半ぶりのガード感覚を取り戻すには好条件でした。ちょっとの期間のつもりでも、少し時間が空くと他のライフセーバーとの間合いとか、視野とか、対応の仕方に違和感がでるものです。

小雨はお昼前くらいまで降り続けましたが、お昼を境に常夏の太陽が姿を出し、ビーチで待っていた遊泳者もどっと海に押し寄せてきました。が、前回の大荒れのガードを乗り越えた時と同じメンバーということもあり、時々は沖に流れたボールをレスキューに行けるくらい余裕をもったガードができました。常にこのくらい余裕のあるガードができると遊泳者にとっても楽しい海を提供できるなと思いながらも、自分が来られる日も限られているので、複雑な心境です。

州の予算の削減でカーニバル休暇ほどの自治体のサポートはありませんでしたが、今回も自衛組織、警察が常駐してのガード体制でした。

ラグビー団体への注意、包丁を持った3歳児の保護、けんか1件、迷子数件と余興で使えそうな珍事もありましたが、今日も無事故で終われたことに感謝しています。

相変わらず、トラブル対処に当たる率が高いですが、いい経験だと思って真摯に対応していきたいと思います。

あと2日無事に終われますように。



写真は、今日のLa Guaira



春の新色?ユニフォーム

「世界の笑顔のために」プログラム申請、採択へ

もうご存知の方も多いかもしれませんが、大竹S.L.S.C.からベネズエラライフセービング協会、ベネズエラバルガス州自衛組織、私のホームビーチでもある“子供たちのビーチ”、(マルガリータ島ライフセービングチーム:現在調整中)にパトロールユニフォームやフィンなどのガード器材を寄贈するプログラムに申請し、先日JICAにて採択されました。

このプログラムは「世界の笑顔のために」プログラムと呼ばれ、“途上国の人々のために、日本でできるボランティア”をスローガンに日本にある企業や団体、個人の善意に基づき、JICAから予算の出ない協力隊員の本来の活動以外の分野を物品等の寄贈によって支援するというものです。
詳細はこちらhttp://www.jica.go.jp/partner/smile/index.html

レスキューボード・レスキューチューブ・バックボードなどなど喉から手が出るほど欲しいものはたくさんあったのですが、運送面や多くの人の手に渡って欲しいということから今回はクラブハウスに眠っていましたパトロールユニフォームを中心に送っていただくことになりました。半年後には皆さんが着たであろうパトロールユニフォームがカリブ海のビーチを彩ることになるでしょう。遅ればせながら、皆様のご協力に感謝いたします。
まだ発送作業は行なっておりませんので、ご自宅に眠っておりますライフセービンググッズがありましたら、うらら事業担当にお問い合わせください。皆さんのご協力がカリブ海で大きな笑顔に変わるはずです。

Gawao日記ご覧の皆様はもうご存知かと思いますが、ベネズエラにもライフセーバーのユニフォームは存在しますが、作りは劣悪でとてもカリブ海の日差しに対応できるものではありません。今回のユニフォームの寄贈で一時的なライフセーバーの健康管理向上だけでなく、現地ユニフォームの抜本的な改善まで行なっていければと考えています。

クラブの皆様の善意を無駄にしないためにも大竹とGuaira(現地の海岸名)の架け橋として受け渡しまで責任を持って行なわせていただきますので温かく見守っていただけると幸いです。

プログラムの進行状況もこちらにて更新していきますので、ご確認ください。
世界の海がまた近くなりますように!

尚、プログラムの実施に際しまして、現地関係機関へ送るメッセージや梱包作業の写真等の作成を大竹におりますメンバーに依頼しております。新歓プログラムやGW期間中にご協力いただくことになると思いますが、そちらもよろしくお願いします。

Stress & Rescue講習

久々のガードでモチベーションをあげることができたので、来る聖週間(4月上旬)のガードと夏に向けて動きだすことにしました。ちなみに1月からは隣町に引っ越して週4回プールに通っています。学生時代と同じ夜9時前に50メートルの公認プールで泳げる恵まれた環境に感謝しています。

(地元カンタウラのオリンピックプール)

さてさてガードのできない週末も、常夏の気候と恵まれた環境を十二分に活用しようとお世話になっているダイビングショップでベーシック救命講習とダイビングのStress & Rescue講習を受けてきました。

教科書は英語、インストラクターもアメリカ人、でも講習はスペイン語というなんとも不思議な組み合わせでしたが、救急法やレスキュー技術を復習するいい機会となりました。

CPRは脈の確認をする以外はガイドライン2005に適応した日本式と近いものでした。しかしながらベネズエラのガイドライン2005の普及率を考えると来年2010年の改正ガイドラインが大きな負担になることは間違いありません。ガイドライン2000が発表された時、CPRの世界標準ができることはすばらしいと思っていましたが、指導員の少ない国では5年という短いスパンでCPRの方法が変わることは現場の不統一を招く原因にもなっています。世界標準を作ると同時にそれを全世界に素早く、適切に普及することも考えなくてはいけません。

2日間の学科と救急法、1日の海での実技で講習は終わりの予定でしたが、相変わらず冬のカリブ海の勢いはおさまらず、実技講習を行なう島への上陸がProtección Civilによって禁止されたため実技も2日間に分けて行ないました。おかげで本来よりもゆっくりとしたペースで講習ができたので、語学の壁はありましたが、有意義な講習になりました。

実技訓練ではレスキュー器材のない中での素手での救助・運搬・溺者の確保等、器材が少ないベネズエラでは最悪の場合使わなくてはならないレスキュー方法の選択肢を増やすこともできました。

インストラクターと本気になってのレスキュー練習は有意義なものであり、不謹慎かもしれませんが、楽しかったです。ガードメンバーが少ないため、安全移送ですら絶対に起こせないビーチでの圧迫ガードで自分の力を確認することができなかったので、今回の講習は自分の今の限界を確認する意味でも非常によかったと思います。

聖週間の連休、そして2年目の夏はあっという間にやってきそうです。学生時代、ある先輩がFAに自信のない人にはFAの傷病者がやって来て、レスキューに自信のない人には溺者がやって来ると言っていました。緊張感を持ち続けることも大事ですが、常に自信を持ってビーチに立てるよう日々の自己研鑽を引き続き行なっていこうと思います。

ちなみに言葉に自信のない自分には、おしゃべり好きな遊泳者が集まってきています。

写真は講習会の様子




カーニバル2日目

引き続き海のコンディションは悪く、時折押し寄せる荒波はテトラポットに激しくぶつかりテトラポット進入禁止のために立てた赤旗はびしょびしょに濡れていました。ちなみに本日の沖のラインは膝と腰の間までという厳しい条件でガードはスタートしました。



(写真:2日目のビーチ)

ブイで沖のラインを示しているビーチにおいて、遊泳者をその手前で抑えるのは一苦労です。なぜなら沖のブイはこれ以上沖に入ってはいけませんよと示していると同時に、ここまでは泳いで言いですよとも示しているからです。状況によってはProtección Civilの判断で隣接するビーチを一斉に遊泳禁止にすることもできたそうですが、海岸線にはものすごい人の遊泳者がいたので遊泳禁止にすることで点在する遊泳禁止区域に遊泳者が散らばることを避けて、徹底した沖のラインを守るように通達があり、どこの浜でも厳しい条件の下でガードが行われていたようです。

引き波の際に沖に流れた子供や転倒した子供を引っ張ったり、レスキューしたりという状況は何度かありましたが、まだまだこの国ではレスキューレポートなるものは一般化されていないので実際に何件のレスキューがあったのかというのはわかりません。無論、ライフセーバーの数が足りなくてレポートを書いているような余裕はないのでベネズエラで統計的に事故を分析するのはまだまだ先のことになりそうです。

たくさんの遊泳者が来ると増えるのはレスキューだけでなく、迷子・喧嘩・盗難などといったビーチのトラブルです。本来ならば海だけでなくビーチでの安全を守ることもライフセーバーの仕事なのでしょうが、ビーチを右往左往しながら厳しい沖のラインを維持する私たちに代わって、常駐する警察・Protección Civil・軍隊・海の家の従業員たちが積極的にビーチのトラブルに対応してくださり、ライフセーバーは常に海を気にすることができました。



(写真:お手製のライフセーバーと書かれたTシャツに着替えて迷子の子供の親を探す海の家の従業員)



(写真:迷子の捜索をするProtección Civil)

そんな素晴らしい連携のとれていたガードですが、業務終了時間直前に悲しい報告が入りました。テトラポットを挟んだ目と鼻の先のビーチでの溺水死亡事故。もちろん隣のビーチにもライフセーバーをはじめProtección Civil、警察、軍隊が配置され、連携のとれたガードが行なわれていたはずなのに自然の力には勝てないようです。

溺水死亡事故は自分に1人のライフセーバーの限界と今後、無事故のために何をしなくてはいけないのかを考えさせてくれます。今、この瞬間の悲しい事故をなくすため私たちはガードを行なっていますが、ライフセーバー1人がどんなにがんばっても目の前の百数十メートルの安全しか守れません。今この瞬間の海の安全を守ることは非常に大事ですが、それと同時に10年後20年後の無事故のためにライフセービングの普及をすることも大事です。偶然にもこの日朝に地元のBombero acuatico(海上消防署)の署長さんからCPR講習会のお誘いを受けていました。ベネズエラのCPRは組織によって若干の違いがあり、多少ややこしいですが、自己研鑽に励み、それをライフセービングの普及のために少しでも還元していけたらと思います。



(写真:海岸前のバス停の大渋滞)

“海に来た全ての人が楽しい思い出を持って帰宅する”それがライフセーバーの一番の喜びであり最大の使命ではないでしょうか。

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