GAWAO Report
コロンビアでLifeSaving!
カーニバル2日目
引き続き海のコンディションは悪く、時折押し寄せる荒波はテトラポットに激しくぶつかりテトラポット進入禁止のために立てた赤旗はびしょびしょに濡れていました。ちなみに本日の沖のラインは膝と腰の間までという厳しい条件でガードはスタートしました。
(写真:2日目のビーチ)
ブイで沖のラインを示しているビーチにおいて、遊泳者をその手前で抑えるのは一苦労です。なぜなら沖のブイはこれ以上沖に入ってはいけませんよと示していると同時に、ここまでは泳いで言いですよとも示しているからです。状況によってはProtección Civilの判断で隣接するビーチを一斉に遊泳禁止にすることもできたそうですが、海岸線にはものすごい人の遊泳者がいたので遊泳禁止にすることで点在する遊泳禁止区域に遊泳者が散らばることを避けて、徹底した沖のラインを守るように通達があり、どこの浜でも厳しい条件の下でガードが行われていたようです。
引き波の際に沖に流れた子供や転倒した子供を引っ張ったり、レスキューしたりという状況は何度かありましたが、まだまだこの国ではレスキューレポートなるものは一般化されていないので実際に何件のレスキューがあったのかというのはわかりません。無論、ライフセーバーの数が足りなくてレポートを書いているような余裕はないのでベネズエラで統計的に事故を分析するのはまだまだ先のことになりそうです。
たくさんの遊泳者が来ると増えるのはレスキューだけでなく、迷子・喧嘩・盗難などといったビーチのトラブルです。本来ならば海だけでなくビーチでの安全を守ることもライフセーバーの仕事なのでしょうが、ビーチを右往左往しながら厳しい沖のラインを維持する私たちに代わって、常駐する警察・Protección Civil・軍隊・海の家の従業員たちが積極的にビーチのトラブルに対応してくださり、ライフセーバーは常に海を気にすることができました。
(写真:お手製のライフセーバーと書かれたTシャツに着替えて迷子の子供の親を探す海の家の従業員)
(写真:迷子の捜索をするProtección Civil)
そんな素晴らしい連携のとれていたガードですが、業務終了時間直前に悲しい報告が入りました。テトラポットを挟んだ目と鼻の先のビーチでの溺水死亡事故。もちろん隣のビーチにもライフセーバーをはじめProtección Civil、警察、軍隊が配置され、連携のとれたガードが行なわれていたはずなのに自然の力には勝てないようです。
溺水死亡事故は自分に1人のライフセーバーの限界と今後、無事故のために何をしなくてはいけないのかを考えさせてくれます。今、この瞬間の悲しい事故をなくすため私たちはガードを行なっていますが、ライフセーバー1人がどんなにがんばっても目の前の百数十メートルの安全しか守れません。今この瞬間の海の安全を守ることは非常に大事ですが、それと同時に10年後20年後の無事故のためにライフセービングの普及をすることも大事です。偶然にもこの日朝に地元のBombero acuatico(海上消防署)の署長さんからCPR講習会のお誘いを受けていました。ベネズエラのCPRは組織によって若干の違いがあり、多少ややこしいですが、自己研鑽に励み、それをライフセービングの普及のために少しでも還元していけたらと思います。
(写真:海岸前のバス停の大渋滞)
“海に来た全ての人が楽しい思い出を持って帰宅する”それがライフセーバーの一番の喜びであり最大の使命ではないでしょうか。
(写真:2日目のビーチ)
ブイで沖のラインを示しているビーチにおいて、遊泳者をその手前で抑えるのは一苦労です。なぜなら沖のブイはこれ以上沖に入ってはいけませんよと示していると同時に、ここまでは泳いで言いですよとも示しているからです。状況によってはProtección Civilの判断で隣接するビーチを一斉に遊泳禁止にすることもできたそうですが、海岸線にはものすごい人の遊泳者がいたので遊泳禁止にすることで点在する遊泳禁止区域に遊泳者が散らばることを避けて、徹底した沖のラインを守るように通達があり、どこの浜でも厳しい条件の下でガードが行われていたようです。
引き波の際に沖に流れた子供や転倒した子供を引っ張ったり、レスキューしたりという状況は何度かありましたが、まだまだこの国ではレスキューレポートなるものは一般化されていないので実際に何件のレスキューがあったのかというのはわかりません。無論、ライフセーバーの数が足りなくてレポートを書いているような余裕はないのでベネズエラで統計的に事故を分析するのはまだまだ先のことになりそうです。
たくさんの遊泳者が来ると増えるのはレスキューだけでなく、迷子・喧嘩・盗難などといったビーチのトラブルです。本来ならば海だけでなくビーチでの安全を守ることもライフセーバーの仕事なのでしょうが、ビーチを右往左往しながら厳しい沖のラインを維持する私たちに代わって、常駐する警察・Protección Civil・軍隊・海の家の従業員たちが積極的にビーチのトラブルに対応してくださり、ライフセーバーは常に海を気にすることができました。
(写真:お手製のライフセーバーと書かれたTシャツに着替えて迷子の子供の親を探す海の家の従業員)
(写真:迷子の捜索をするProtección Civil)
そんな素晴らしい連携のとれていたガードですが、業務終了時間直前に悲しい報告が入りました。テトラポットを挟んだ目と鼻の先のビーチでの溺水死亡事故。もちろん隣のビーチにもライフセーバーをはじめProtección Civil、警察、軍隊が配置され、連携のとれたガードが行なわれていたはずなのに自然の力には勝てないようです。
溺水死亡事故は自分に1人のライフセーバーの限界と今後、無事故のために何をしなくてはいけないのかを考えさせてくれます。今、この瞬間の悲しい事故をなくすため私たちはガードを行なっていますが、ライフセーバー1人がどんなにがんばっても目の前の百数十メートルの安全しか守れません。今この瞬間の海の安全を守ることは非常に大事ですが、それと同時に10年後20年後の無事故のためにライフセービングの普及をすることも大事です。偶然にもこの日朝に地元のBombero acuatico(海上消防署)の署長さんからCPR講習会のお誘いを受けていました。ベネズエラのCPRは組織によって若干の違いがあり、多少ややこしいですが、自己研鑽に励み、それをライフセービングの普及のために少しでも還元していけたらと思います。
(写真:海岸前のバス停の大渋滞)
“海に来た全ての人が楽しい思い出を持って帰宅する”それがライフセーバーの一番の喜びであり最大の使命ではないでしょうか。
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