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6日目 浴場外対応

8月中盤の快晴の日曜日でしたが、客足(現在、海の家に雇われているので、遊泳者ではなくあえてお客さんと言う言葉を使わせてもらいます。)は悪く、朝一番はトレーニングもできるような状況でした。

大竹のようにひとつ屋根の下で、同じ釜の飯を食うことのないLos niños のメンバーですが、余裕のある時間に同じペットボトルのソーダをライフセーバーだけでなく、海の家の人たちと共有することで、ぐっと距離は近づいてきているような気がします。Give & Take(食料の共有、日焼け止めなどの日用品を海の家で買うなど)を実践することで私たちはもっと近づけるのかもしれません。

さて11時過ぎくらいから、浜は満員御礼となり大忙しに。お昼過ぎには水上消防の担当者から東3つ隣のビーチでの溺水事故(17歳の少年の飲酒による)の訃報が入り、いつも以上の緊張感とピリピリ感を感じていました。そんな私の感情を気にもせず、本日の客層は非常に悪く、防波堤から飛び込む少年集団、沖のラインを越えての遊泳など、外国人に対する軽率な言動などストレス・フルな1日でした。

これで終われば、忙しい1日で終わったのですが、3時30分に予想外の事件が発生します。なにやら沖のマリンジェットが私を呼んでいるのです。エンジンが調子が悪いわけではなさそうだったのですが、沖まで行って話をすると「西、3つ隣のビーチで溺水者ありとの情報がきた」とのこと。(浴場外対応もするの?聞いてなかった…聞かなかった自分が悪いのですが…)と心の中で思いましたが、他のライフセーバーと入れ替わる時間も惜しかったのと、他の浜にはライフセーバーがいたとしても1名で浴場外対応ができないのを知っていたので、そのままジェットに向かい現場に向かいました。

現場に着くと幸いにも、溺者の女の子は引き上げられており、意識もしっかりして、呼吸も正常戻りつつある状態でした。大量に水を飲んだとのことだったので、2次溺水の危険性を伝えて、病院への受診を薦め帰って来ました。

今回、浴場外要請をしてきたのはLa ONA(Oficina Nacional Antidroga)というベネズエラアンチドーピング団体(どこか 親しみを感じたのはわたしだけでしょうか?)。ガード中、監視船を目撃したことはありましたが、本来は麻薬等を取り締まる団体なので私は初めての連携でした。一見、私たちの活動とかけ離れた組織とも1つの命を救うために連携できることは非常に素晴らしいことだと思います。

ベネズエラでのガードも2年目になり、まだまだ未熟ながら海の家のメンバーも、お客さんも、他の組織の関係者も、私を1人前のライフセーバーとして認めてくれ始めているようです。2年目だから、外国人だから、毎日ガードしてないから、そんな言い訳は彼らには通用しません。だからこそ、その期待に応えられるよう言葉の面でも、対応の面でも、体力・技術の面でも現地ライフセーバーに引けを取らない、インストラクターとして彼ら以上のパフォーマンスができるようにまだまだ精進していかなくてはと感じています。とにかく、大事に至らなかったことに感謝です。
来週はお祭りがあって今日以上の混雑が予想されるのでまた体制を整えて最高のパフォーマンスをしたいと思います。

写真は、本日のビーチ







終了時間の4時30分になってもたくさんのお客さんが残っていたので声かけをしています。
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