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ベネズエラライフセーバー情報①

以下は特設ページ開設前に旧大竹のBBSに書き込ませていただいた記事です。  

自由な行動ができない中、遅ればせながらカリブ海にて2008年初海練を行ないました。
場所は、ベネズエラの首都からバスで2時間ほどのベルガス州バイア海岸子どもたちのビーチ(テトラに挟まれた200mほどのビーチ)。家族旅行の便乗だったので、波のある海、きれいな海とはいきませんでしたが、現地のライフセーバーとも話ができ、貴重な経験もできましたのでご紹介いたします。

バイア海岸では、監視・迷子等専門の陸のライフセーバー10数名(要資格)と、監視・救助・CPRを行なうライフセーバー(要資格)、その後の処置と搬送を行なう救急隊(隣接するビーチと合同)が浜にいて、完全分業制でガードが行なわれています。

日本のライフセーバーだと話をすると早速、インストラクターのアリィさん(50歳)がトレーニングをさせてくれました。救助器材はチューブ1本、レスキューキャン1つ、フィン1、シュノーケル1、救急隊が持つバックボード、FABOXしかないのに関わらず、レスキューキャン、フィン、シュノーケル装着でランスイをさせてくれました。
もちろん、一般の遊泳者の沖のラインを遥かに越えた沖のブイ(300mだそうです)まで。
沖のブイに着くと、タイミングよくバナナボートから落水者1名。浜からもレスキューサインがあり、一瞬ヒヤッとしましたが、元気もあり、すぐにボートが救助に来て、一安心でした。
救助器材が少ないが故、どうしても素手での救助が多くなるということで、エスケープ法を教えてもらいました。レパートリーの多さとパワーに圧倒させられました。日本の合気道と中国の武術等を応用した独自のエスケープ法が発達しているようです。

CPRに関しては、記憶と訳が正しければガイドライン2000導入前の形でした。しかしながら、彼は2005の存在も知っていましたが、AED整備や講習会制度の整ってないベネズエラにおいてやり方が変わる事は合わないとのことでした。

確かにこちらの赤十字の救命講習が年3回、先着各20名で本部1箇所でしか行なわれていない現状を踏まえると仕方ないことなのかもしれません。

エスケープ法はもう少しトレーニングが必要だが、スイム、知識の面ではお褒めの言葉をいただき、今日から働かないか?と言われましたが理由を話して、8月の休暇でまたここを訪れることを約束しバイア海岸を後にしました。最後にアリィさんの言った「もっと、強くなって来い!」が、プレッシャーです。日々トレーニングをしなくてはですね。

救助要員のライフセーバー、アリィさん、クラブの代表(55歳)、30代の男性の3人で活動をするバイアのクラブでは即戦力のライフセーバーは貴重な存在だったのかもしれません。

レスキュ-器材も、人材も少ない環境で彼らの言った言葉。「事故を起こさなければいい。そのために、陸のライフセーバーを州が育成し、監視をしている。」そして、陸のライフセーバーも「俺たちは救助はできないが事故が起きない様に、沖のラインをコントロールし、声掛けを欠かさない。」と未然に防ぐという精神が非常に強かった様に感じます。

オーストラリアの器材が豊富で、人材も多く、そして海の知識を持ったライフセービングも魅力的でしたが、ここのライフセービングもまた魅力的に感じました。

夏前の練習では、どうしても万が一事故が起きた時の救助法に練習が偏りがちになります。この寒い冬の時期にもう一度、ビーチコントロールや事故を起こさないための監視の仕方を再確認してはいかがでしょうか?
自分もこの国でどんなガードができるのか、この国のライフセービングのために何ができるのか考えながら引き続き、トレーニングに励もうと思います。

写真:トップページの写真にもしていただきました現地インストラクター・アリィさんと
ちなみに彼は夏を目前にライフセービングの普及のためベネズエラを発ちました。
Bahia海岸(写真で見る意外と綺麗)
    現地海上保安庁のヘリコプター





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ベネズエラってどんなとこ?

私が日本を離れライフセービング活動をさせてもらっているベネズエラは南米に属し、ブラジルの北、コロンビアの東に位置する国です。時差は13時間30分で日本から見て地球の裏側にあたります。面積は日本の約2.5倍で北部は1300kmにもおよび海岸線がカリブ海と大西洋に面しています。またカリブ海には大小無数の島を持っています。300年以上のスペインの支配を受けたのち、1830年ベネズエラ共和国として独立し、2001年新憲法の施行に伴い正式名称をベネズエラ・ボリーバル共和国としています。南米随一の産油国として発展をしていますが、貧富の格差は大きく、それによる凶悪犯罪の発生数は南米一と言われています。しかしながら一部の危険地域を除いては、人々はみな陽気で明るく、活気のある国です。言語はスペイン語が話されており、ライフセービングおよびライフセーバーはSalvavidasと言います。しかしこのSalvavidasは主に浮き輪を表す言葉でもあるので、最近ではGuardavidaという言葉で呼ばれることもあるそうです。ちなみに本場スペインのスペイン語ではSalvavidas は浮き輪のみを示し、Socorrismo(ライフセービング)、Socorrista(ライフセーバー)という語が使われていますので注意してくださいね。同一のものに対してたくさんの呼び名があるのが、スペイン語の特徴です。主食はトウモロコシの粉で作ったArepaというパンで、これを毎日食べると強くなると言われています。

ILS(国際ライフセービング協会)に加盟する現地ライフセービング協会はYMCA Caracasでライフセーバーの育成や、子供たちに海やプールでの安全な遊び方を教えるジュニアプログラムだけでなく青少年活動や生涯スポーツ指導など多種多様な活動を行っている機関であります。近く訪問予定がありますので詳細はその時にお伝えします。

なかなか言葉だけでは、イメージしづらいところもあるでしょうが、ライフセービングを通じて文化の違いなども紹介できたらと思っています。365日、海に入れるこの地でどんなライフセービングに出会えるか私自身も楽しみです。今後の更新を楽しみにしてください。

写真はベネズエラの地図
   強くなると言われるアレパの朝食


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